ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 分類でさがす > くらし・防災・環境 > > 食品の安全・安心 > 肉の生食・加熱不足の肉料理にご注意ください -「新鮮だから生で食べても大丈夫」は間違っています!-

本文

肉の生食・加熱不足の肉料理にご注意ください -「新鮮だから生で食べても大丈夫」は間違っています!-

 私たちの普段食べている肉には、食中毒の原因となり得る細菌、ウイルス、寄生虫が付着していることがあるため、注意が必要です。
特に、腸管出血性大腸菌やカンピロバクターなどは少量でも感染するため、新鮮なものかどうかに関わらず、生や加熱不十分なものは食中毒が発生する危険性があります。 
 細菌やウイルス、寄生虫は加熱により死滅します。肉やレバーなどの内臓は、よく加熱して食べましょう。

 生食用の牛肉には規格基準が定められていますが、牛肉以外にも「生食用」として流通している肉もあり、基本的に肉を生食することは危険です。特に、子どもや高齢者や抵抗力の弱い方は、重篤な食中毒になる恐れがあるので、生食用の肉であっても、生食しないでください。

食肉を原因とする食中毒原因菌・ウイルス

■カンピロバクター食中毒
特徴
  • 鶏、牛などの家畜の腸管内に生息している
  • 少ない菌数(100個程度)で発症する
  • 熱や乾燥に弱く、低温に強い
  • 酸素が少ない環境を好み、空気中では徐々に死滅する
原因食品
  • 生や加熱不十分な食肉(鶏肉・レバーの刺身、タタキ、湯引きなど)
  • 手や調理器具などを介して生肉から二次汚染された食品
症状と潜伏期間
  • 下痢、腹痛、発熱、吐き気
  • まれに、手足・顔面のまひ、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する
  • 潜伏期間は1~7日(平均2~3日)
リーフレット カンピロバクターによる食中毒を予防しましょう [PDFファイル/554KB]

 

■腸管出血性大腸菌食中毒(O157など)
特徴
  • 牛などの家畜の腸管内や土壌に生息している
  • 感染力が強く、少ない菌数(100個程度)で発症する
  • 熱に弱い
原因食品
  • 生の内臓、加熱が不十分な食肉及びその加工品
  • 洗浄及び消毒が不十分な生野菜
  • 手や調理器具などを介して生肉から二次汚染された食品
症状と潜伏期間
  • 腹痛、下痢、血便、発熱
  • 乳幼児や高齢者は感染すると重症化しやすい
  • 潜伏期間は1~14日(平均4~8日)

 

■E型肝炎ウイルス食中毒
特徴
  • ブタ、シカ、イノシシなどの多くの動物がE型肝炎ウイルスを保有している
  • ウイルスは、肝臓で増殖し糞便中に排出される
原因食品
  • ブタ、イノシシ、シカなどの生や加熱不十分な食肉
症状と潜伏期間
  • 発熱、吐き気、腹痛、黄疸、痒み、肝腫大
  • 特に妊婦では劇症化しやすいため注意が必要
  • 潜伏期間は3~8週間(平均6週間)

予防方法

  1. 食肉(牛・豚・鶏・イノシシ・シカなど)の生食をしない。
  2. 食肉を中心部まで十分に加熱する。(75℃で1分間以上)
  3. 生肉を扱った後は必ず手洗いをする。
  4. 食材ごとに専用の調理器具を用意し、使用後は洗浄・消毒を徹底する。
  5. 冷蔵庫内では、生肉が他の食品と接触しないように保存する。
  6. 焼肉などで加熱調理をする場合は、生肉専用の取り箸やトングを使用する。

関連情報

 

■生食用牛肉を加工、調理を行う事業者の方は、次のページをご覧ください。

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

<外部リンク>