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絆コーディネーター養成講座(北方)を開催しました!

絆コーディネーター養成講座を開催しました!(平成25年度・北方町)

 県では、「岐阜県地域の絆づくり重点推進モデル事業」の一環として、社会的に孤立し行政や地域社会の支援の手が届いていない方を早期に発見・把握し、福祉や医療などの専門機関と連携して、支援や見守りを行う人材(絆コーディネーター)を養成する講座(全3回)を北方町で開催しました。
第1回講座では、約40人(自治会関係者、民生児童委員、社会福祉施設関係者、町福祉担当職員等)の参加者が、地域福祉や地域医療、就労・生活支援等に関する取組みを、第2回講座では設定事例に基づいたロールプレイを体験することにより、多職種間連携による支援の大切さを学び、第3回講座では、自らの地域が抱える福祉・生活課題を抽出し、習得した知識やスキルを活用して実践活動の展開方法を検討しました。

講座概要(全3回)

第1回:平成25年12月14日(土曜日)13時00分から16時30分

内容:講義「地域の社会資源を知ろう・活かそう」
講師中部学院大学短期大学部社会福祉学科・准教授、大井智香子
揖斐郡北西部地域医療センター・センター長、吉村学
岐阜県パーソナル・サポート・センター・岐阜本所統括責任者、原美智子

中部学院大学短期大学部社会福祉学科大井准教授による講義
  • 「地域の社会資源を知る・活かす支え合いとつながりあいが未来を創る」と題し、「誰もが住み慣れた地域で社会関係を保ち、自分らしく普通に暮らせるようにすることが地域福祉の目標」と説明されました。
  • 課題の解決方法は幾とおりもの方法が考えられるので、伝言ゲームを通して、多くの人の知恵を集めることの大切さを学びました。
揖斐郡北西部地域医療センター吉村センター長による講義
  • 「ヤマから、マチから写真と川柳で綴る物語」と題し、地域医療の取組みを写真と川柳で紹介されました。
  • 地域医療とは、目の前の方はもちろん、目の前に現れていない人のことや、地域全体のことを気にかけて、多くの人と力を合わせて行うことであり、多職種間連携の大切さを学びました。
岐阜県パーソナル・サポート・センター原岐阜本所統括責任者による講義
  • 平成27年4月1日施行予定の生活困窮者自立支援法の概要について理解を深めました。
  • 「岐阜県パーソナル・サポート・センター」の取組みや支援体制などを知るとともに、相談や生活・就労支援の実例の紹介を通じて、自らの地域における生活困窮者へのサポートの仕方について学びました。
講師:大井准教授 講師:吉村センター長 講師:原統括責任者 講座の様子
講師:大井准教授 講師:吉村センター長 講師:原統括責任者 講座の様子

 第1回の講座を通して、受講生の皆さんからは

  • 人とのつながりが何かを行うにあたっても大切であることを再発見した。
  • 多職種間連携の必要性をより強く感じた。
  • 地域医療に対する自治会・ボランティアの関わり方についてもっと理解を深めたい。
  • 自分たちの今後の活動に活かしたいと思った。

などの感想・意見をいただきました。

第2回平成26年1月11日(土曜日)13時00分から16時30分

内容:演習(ロールプレイ)「地域活動のスキルを学ぼう」
講師中部学院大学短期大学部社会福祉学科・准教授、大井智香子
揖斐郡北西部地域医療センター・センター長、吉村学
助言者青木文子司法書士事務所・司法書士、青木文子
笠松町地域包括支援センター・センター長、荒木篤
北方町地域包括支援センター・所長補佐、鳥本裕子

設定事例に基づいて、グループごとに自らの職種以外の職種(息子・親戚・かかりつけ医・地域包括・居宅ケアマネ・司法書士等)を演じるロールプレイを体験しました。
「ロールプレイをやってみましょう!」と聞いて、受講者の皆さんは始めは戸惑っていましたが、すぐに役になりきってロールプレイを楽しみながら、設定事例に対する支援方法を考えました。
その後、支援を行うにあたって疑問に感じた事項に関して、司会の吉村医師をはじめ、各助言者の方から詳しく解説していただきました。

例)

  • 包括支援センターの役割→どこに相談したら良いか分からない事例に関する相談(総合相談支援)など。
  • ケアマネージャーの役割→介護認定を受けた後の連絡・調整など。
  • 介護認定に必要な費用→無料
  • 病院への付き添い者は家族以外でも良いのか→介護タクシー等も良い。
  • 認知症の検査や治療方法は→本人や家族への問診、心理検査、画像診断、血液検査等の結果を総合的に判断し、診断される。(治る認知症もある)
    薬物療法により、認知症の進行を抑制する治療方法が主体。
    (アリセプト、メマリー、リバスタッチ等)
  • 成年後見制度とは→認知症、知的障害、精神障害等により判断能力の不十分な方を保護し、支援する制度。
    (財産管理、契約行為、遺産分割協議等)

第2回講座では、いろいろな職種に対する理解を深め、多職種間連携による支援の大切さを学びました。

ロールプレイの様子 グループごとにロールプレイ
の感想を発表しました!
支援に対する疑問事項等を
話し合いました!
各助言者から詳しく解説を
していただきました!
ロールプレイの様子の画像 グループごとにロールプレイ の感想を発表しましたの画像 支援に対する疑問事項等を 話し合いましたの画像 各助言者から詳しく解説を していただきましたの画像

 最後に、司会の吉村医師から

  • 支援を拒否する人に対しては一旦引き、それでも気にかけておいて糸はつながった状態にしておくこと、情報を仕入れながらチャンスをねらい、サインが出る時を逃さないこと。
  • 支援には、チームメイトへのサポートも必要。
  • いろいろな人と関わりがある方が幸せの指標が高い。働きかけるサポーターが多いとネットワークが強くなる。

などのアドバイスをいただきました。
 第2回の講座を通して、受講生の皆さんからは、

  • ロールプレイを通して、地域包括・居宅ケアマネ・司法書士等の役割が分かった。
  • 各機関の役割があり、連携で解決できることに感心した。
  • 普段気づかなかった点も、他者の意見を聞くことにより、いろいろな考え方を教えてもらった。
  • 地域で自分ができる役割について改めて考えさせられた。

などの感想・意見をいただきました。

第3回:平成26年2月8日(土曜日)13時00分から16時30分

内容:演習(グループワーク)「地域の課題に挑戦しよう」
講師中部学院大学短期大学部社会福祉学科・准教授、大井智香子
可児市若葉台高齢福祉連合会・代表、村上博三
助言者青木文子司法書士事務所・司法書士、青木文子
笠松町地域包括支援センター・センター長、荒木篤
北方町地域包括支援センター・所長補佐、鳥本裕子
岐阜県パーソナル・サポート・センター・岐阜本所統括責任者、原美智子

可児市若葉台高齢福祉連合会村上代表による講演

平成24年度絆コーディネーター養成講座の受講者を代表して、

  • 若葉台では、(1)対等(2)任意参加(3)役割はつくるが役職はつくらないを原則に地域活動を行っている。
  • 地域における支え合いの仕組みは、自立に対する自信と安心が生まれ、気心のあう友人を身近に作って励まし、支え合う人間関係構築のためのきっかけである。
  • 平成24年度絆コーディネーター養成講座において検討した広報誌の回覧方法の改善例、老老介護やDV等による相談者を迅速に関係機関へつなぎ、緊密に連携している例等を挙げて、地域では根本的解決は困難であるが、同感して寄り添うことはできる。
  • 地域福祉活動は容易ではないが、他人の経験や知恵を良いとこ取りで拾い集め、自分の地域に馴染む形に組みあげることが大切。

など、受講後に自らの地域で実際に対応した事例を挙げて、若葉台での取り組み状況を紹介していただきました。
その後、グループに分かれて持ち寄った各地域課題に対する支援方法等についてグループワークを行い、発表していただきました。

(検討課題)

  • 交通弱者への対応について
  • ゴミ屋敷に独居の方への支援について
  • 独居の認知症の方への支援について
  • 老老介護世帯への地域の対応と老夫婦の今後について

 各グループの助言者の方々からアドバイスをいただき、最後に講師の大井先生からは事例検討することの意味にについて学びました。

  • 事例検討は一連のできごとの再構築で、(1)ペーパーへのまとめ(2)口頭での報告(3)意見交換の少なくとも3回は振り返ることができる。
  • 渦中にいる時には気づかなかったこと、別の視点、異なる立場の意見などに気付くことができる。
  • 普遍化して、他の場面で応用することができる。
講師:村上代表 グループワークの様子 各助言者の方からアドバイス
をいただきました!
大井准教授から講評を
いただきました!
講師:村上代表の画像 グループワークの様子の画像 各助言者の方からアドバイス をいただきましたの画像 大井准教授から講評を いただきましたの画像

 第3回の講座を通して、受講生の皆さんからは、

  • 若葉台の具体例を知ることができて、自分の住む町も同じような団地なので参考になった。
  • 実例の問題に対して、いろいろな意見を活発に出し合うことができ、同様の問題が起きた時に応用しやすい。
  • 地域の人と関わる際には様々なケースがあり、潜んでいる問題も千差万別なので、いろいろな方の意見を聞き、別の視点で考えることも大切である。
  • 自発的な市民の行政参画方法について理解を深めたいと思った。
  • 様々な立場や世代が違う人たちが一同に介して学ぶ場、つながる場となったことが非常に良かった。
  • 地域社会における意識が高まったと思う。

などの感想・意見をいただきました。

問い合わせ先

所属 県民生活課
電話 直通:058-272-8199
内線:2392
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