| 形態の特徴 |
全長29m前後でハトより一回り小さい。全体が黒褐色で、灰白色や茶褐色の班が多数あり、複雑な模様になっている。体毛は、雌雄同色である。 |
| 生息環境 |
丘陵帯から山地帯の林縁や開けた場所に生息する。森林内でも草地や伐採地のある場所を好む。 |
| 生態 |
夏鳥。越冬地は東南アジアの島々である。日中は木の枝にじっととまっており、木のこぶのように見える。夕方から活動し、大きな口を開いて空中を飛び回り、口の中に入ってきた昆虫を食べている。繁殖期には、夜間「キョキョキョ・・・」と連続的な声で鳴く。林間の開けた場所の地上に直接卵を産む。 |
| 分布状況 |
九州以北に広く分布し繁殖する。県内では、飛騨市、白川町、瑞浪市、各務原市、御嵩町などで巣や雛が発見されている他、岐阜市、下呂市、高山市、郡上市など広く繁殖期の観察記録がある。 |
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| 減少要因 |
本種の生息地は丘陵帯から山地帯の林地であり、このような場所は住宅地や道路など大規模に開発されることがある。夜間、飛翔する昆虫類を捕食しており、餌となる昆虫の減少や越冬地である東南アジアの生息環境が悪化していることも考えられる。 |
| 保全対策 |
本種の繁殖地となる里山環境で開発行為を行う場合には十分な調査をし、環境を保全する。 |
| 特記事項 |
御嵩町指定希少野生生物。 |
| 参考文献 |
- 「山渓ハンディ図鑑7日本の野鳥」（叶内拓哉・安部直哉・上田秀男、山と渓谷社、1998）
- 「日本の野鳥590」（真木広造・大西敏一、平凡社、2000）
- 「日本の鳥550山野の鳥・水辺の鳥」（山形則男・吉野俊幸、文一総合出版、2000）
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