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スジゲンゴロウ

スジゲンゴロウ HydaticussatoiWewalka 絶滅危惧I類
(環境省:絶滅危惧I類) コウチュウ目ゲンゴロウ科
選定理由 既知の全ての個体群で、個体数が危機的水準にまで減少している。  
形態の特徴 15mm前後で黒色である。前胸背板側部は黄色で、各上翅の側縁部には後半で合一する2本の黄色条がある。
生息環境 1年中水が涸れず水生植物が豊富で、大型魚類やアメリカザリガニがいない池沼に生息する。
生態 成虫・幼虫は水中で生活し、小動物を捕食している。幼虫は成熟した後は上陸して土中で蛹化すると考えられる。
分布状況 関東以西の本州、四国、九州、トカラ中之島から記録がある。国外では台湾、中国、東南アジアに広く分布する。県内では関市周辺から記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 本種は1960年代から全国的に急速に減少しており、その原因は未解明である。農薬に対する感受性が他の昆虫に比べても高かった可能性もある。
保全対策 水草の豊富な池沼環境を保全する。オオクチバス、アメリカザリガニなどを駆除する。
特記事項  
参考文献
  • 神谷一男(1960)長良川上流地帯の水棲昆虫.長良川上流地方の自然:29-30:中部日本自然科学調査団
  • Sato,M.1961.Hydaticusvittatus(Fabricius)anditsalliedspecies(Coleoptera:Dytiscidae).Trans.ShikokuEnt.Soc.,7(1/2):54-64

文責:高井泰

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