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イヌハギ

イヌハギ Lespedezatomentosa(Thunb.)Sieb.exMaxim. 絶滅危惧II類
(環境省:絶滅危惧II類) 離弁花植物マメ科
選定理由 大部分の生育地で生育条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 高さ150cmにもなる大型の多年草で茎はやや木化している。花は枝先に多数つき黄白色。一つの花の大きさは長さ1cm程度。葉は3つの楕円形の小葉からなり、中央(頂小葉)の葉は長さ3〜6cm。植物体全体に黄褐色の軟毛がある。
生育環境 丘陵帯から山地帯の河川敷などの日当たりの良い砂地の草地に生育。
生活史 開花時期は7月頃である。
分布状況 本州、四国、九州、沖縄諸島に分布。国外ではインド、ヒマラヤに分布。県内では美濃地方の坂祝町、各務原市、大垣市、美濃加茂市で確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 生育環境となる草地の減少。本種の生育環境は人間の生産活動の活発な場所でもあり、改変により生育場が消失していることが挙げられる。また、河川では河道の安定化による植生の樹林化や高水敷の多目的利用により立地が減少していることが考えられる。
保全対策 河川における本種の生育環境となる砂地の保全・創出に配慮が望まれ、低水敷では自然に砂地が形成されるような流路形状の工夫などに配慮したい。また、高水敷に生育が見られるような場所では、定期的な草刈りなどにより他の植物に被圧されないよう環境管理が望まれる。
特記事項  
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