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オオヨシノボリ

オオヨシノボリ Rhinogobiussp.LD 情報不足
  スズキ目ハゼ科
選定理由 どの生息地においても生息密度が低く希少であり危険性が高いと判断されるが、現状についての情報が乏しく判断できない。 写真を拡大表示します
形態の特徴 全長10cm程度に成長し、日本産ヨシノボリ類としては大型である。胸鰭の根元に明瞭な黒色斑が1個ある。産卵期の雄は全身が黒くなる。
生息環境 大河川の中流域や上流域に生息する傾向にある。早瀬や淵頭の急流に生息するとされるが、本流に注ぐ小さな河川のような流れの緩い場所にも生息する。
生態 産卵期は5〜7月で、孵化した仔魚は直ちに海に降り、2〜3ヶ月後に川へ遡上するとされている。
分布状況 本州・四国・九州に分布する。国外からは知られていない。県内では、これまで長良川にのみ記録があったが、岐阜県博物館に木曽川水系産の標本が収蔵されており、2008年の岐阜県レッドリスト調査において土岐川水系でも確認された。 分布情報図を拡大表示します
危険要因 他の両側回遊性ヨシノボリ類に比べて上流に遡上するため、遡上および仔魚の流下を阻害する構造物の影響が大きいと考えられる。
保全対策  
特記事項  
参考文献
  • 後藤宮子(1994)登り落ち漁法から見た長良川の回遊魚.長良川下流域生物相調査報告書:80-90.
  • 水野信彦(2001)オオヨシノボリ.川那部浩哉・水野信彦・細谷和海(編)、山渓カラー名鑑日本の淡水魚3版、pp.590-591:山と渓谷社.
  • 上原伸一(1996)伊勢湾沿岸地域のヨシノボリ.魚類学雑誌、43:59-157.

文責:向井貴彦

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