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ナミマイマイ

ナミマイマイ EuhadrasandaicommunisPilsbry 準絶滅危惧
  マイマイ(柄眼)目オナジマイマイ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 殻長4cm程度の大型種である。別系統のヒラマイマイと非常に近似しているが、軟体部に濃褐色の太い縦線があるので区別できる。
生息環境 良く保全された自然度の高い林内の朽木や落葉の下など湿度の高い場所に潜んでいる。
生態 本県における本種の生態に関する知見はほとんどないが、林床に落葉が厚く堆積した場所に多く、夏季には樹上で見られることが多い。
分布状況 主として滋賀県から兵庫県にかけての近畿地方に分布する。県内では美濃地方の大垣市、富加町で確認記録があり、分布域は濃尾平野の低地に限定するものと考えられる。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 もともと生息地、個体数が少ない種である上に、好適な生息環境である自然度の高い森林も少なくなり、生息できる環境自体が著しく狭められたと考えられる。主として丘陵帯低地の自然性の高い樹林に生息する種であるが、生息場所となる環境は現状では社寺林などに限られている。
保全対策 自然度の高い森林の保全を含めた生息環境の保全が不可欠である。特に常緑広葉樹林など自然性の高い樹林は可能な限り現状を維持するよう配慮が望まれる。
特記事項  
参考文献  

文責:木村昭一

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