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クロヒカゲモドキ

クロヒカゲモドキ Lethemarginalis(Motschulsky) 絶滅危惧I類
(環境省:絶滅危惧II類) チョウ目ジャノメチョウ科
選定理由 既知のすべての生息地で生息条件が著しく悪化しており、個体数が危機的水準まで減少している。 写真を拡大表示します
形態の特徴 翅を広げた大きさ55mm前後の蝶である。翅の色は茶褐色で裏面には蛇の目紋がある。
生息環境 丘陵帯〜山地帯の樹林の開けた場所や、林縁の草地に生息する。
生態 成虫は6〜8月に出現する。幼虫の食草はイネ科のオオアブラススキ、ススキなどである。
分布状況 本州、四国、九州に分布するが生息地は局地的である。国外では朝鮮半島、中国、ロシアなどに分布する。県内では白川村、高山市朝日町、郡上市高鷲町、同市大和町、本巣市根尾、恵那市岩村町、同市上矢作町、同市明知町などで記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 生息環境はいわゆる"里山"と呼ばれる地域にあり、燃料材の供給源、茅場などとして定期的な草刈りにより維持されてきた二次草地である。しかし、こうした場所は生活様式の変化に伴いその価値がなくなって利用転換されたり、放置されて樹林化するなどして減少している。
保全対策 本種の生息環境となる二次草地は、そのまま手をつけずに保全するよりもむしろ草刈りなど積極的な環境管理が必要である。
特記事項  
参考文献  

文責:水谷治雄

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