ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

クロヒカゲモドキ_20486

クロヒカゲモドキ Lethemarginalis(Motschulsky) 準絶滅危惧
(環境省:絶滅危惧II類) チョウ目ジャノメチョウ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。

写真を拡大表示します

形態の特徴 翅を広げた大きさ55mm前後の蝶。翅の色は茶褐色で裏面には蛇の目紋がある。
生息環境 丘陵帯〜山地帯の樹林の開けた場所や林縁の草地に生息。
生態 成虫は6〜8月に出現する。幼虫の食草はイネ科のオオアブラススキ、ススキなど。
分布状況 本州、四国、九州に分布するが生息地は局地的とされる。国外では朝鮮半島、中国、ロシア・アムール地方などに分布。県内では飛騨地方の白川村、朝日村、美濃地方の高鷲村、大和町、根尾村、岩村町、上矢作町などに確認記録がある。

分布情報図を拡大表示します

減少要因 生息環境となる二次草地の減少。生息環境はいわゆる"里山"と呼ばれる地域にあり、燃料材の供給源、茅場などとして定期的な草刈りにより維持されてきた二次草地である。しかし、こうした場所は生活様式の変化に伴いその価値がなくなって利用転換されたり、放置されて樹林化するなどして減少している。
保全対策 本種の生息環境となる二次草地は、そのまま手をつけずに保全するよりもむしろ草刈りなど積極的な環境管理が必要である。
特記事項  
<外部リンク>