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オオクワガタ_20450

オオクワガタ Dorcushopei(E.Saunders) 準絶滅危惧
(環境省:準絶滅危惧) コウチュウ目クワガタムシ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。また、再生産能力を上回る捕獲・採取圧にさらされている。

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形態の特徴 全体黒色の大型のクワガタムシ。雄には最大で20mm位の大きなあごがある。飼育個体では全長80mm弱の大きなものもあるようであるが、野生個体では雄で27〜53mm、雌で25〜40mmとあまり大きくならない。
生息環境 丘陵帯から山地帯の落葉広葉樹林に生息。
生態 成虫は6〜9月によく見られる。夜行性で樹液や灯火に飛来するが、昼間は樹洞などに潜んでおり外にはほとんど現れない。成虫で越冬し翌年産卵する。寿命は長く4年以上生存することもある。幼虫は、落葉広葉樹の朽ち木中に生息。
分布状況 北海道〜九州、対馬に分布。国外では朝鮮半島、中国に分布。既存資料では確認記録は少ないが、県下の丘陵帯から山地帯に広く生息すると考えられる。

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減少要因 ペットとして人気が高く、近年では商品化されて市場に流通している。その多くは飼育個体であるが、大きな個体は高価格で取引されることもあって野生個体も一部のマニアにより乱獲される傾向にある。特に、捕獲するため木を切り倒すような不法行為もあるようであり、自然環境自体の破壊も懸念される。
保全対策 樹洞に生息しているので、樹洞が形成されるような自然性の高い落葉広葉樹林は可能な限り保全することが望ましい。また、調査などで確認された場合、確認場所の特定できないような公表のしかたが必要。
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