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ヒメハルゼミ_20443

ヒメハルゼミ EuterpnosiachibensischibensisMatsumura 準絶滅危惧
  カメムシ目セミ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。

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形態の特徴 体長25mm前後の小さなセミ。体は全体が緑色で黒斑と緑褐色斑が混じる。腹部は褐色。雌の産卵管は長く後方に突出している。
生息環境 丘陵帯の沿岸地から低山地の常緑広葉樹林などの樹林に生息。樹齢の経過した薄暗い壮齢林に多く見られる。
生態 成虫は6月中旬〜7月下旬に出現する。鳴き声は独特で、「ウィーン・ウィーン......」と、合唱性があって森全体が唸っているように聞こえる。
分布状況 日本固有種。本州、四国、九州、屋久島、奄美大島などに分布。県内では谷汲村、根尾村、八幡町、美濃市、多治見市などに確認記録があり、美濃地方の丘陵〜低山地に局地的な生息場所が知られている。

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減少要因 自然林の減少。本種は主として常緑広葉樹林などの樹齢の経った壮齢林に生息し、このような自然性の高い樹林が減少している。
保全対策 本種は、特に自然林に限定して生息するわけではないが、壮齢林に生息する傾向があるため、一度消失すると復元は困難な場合が多い。したがって、可能な限り生息地を保全するよう配慮することが望まれる。
特記事項 谷汲村名礼にある花長下神社の生息地は県指定天然記念物。
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