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アカセセリ_20406

アカセセリ Hesperiaflorinda(Butler) 絶滅危惧II類
(環境省:絶滅危惧II類) チョウ目セセリチョウ科
選定理由 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。

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形態の特徴 翅を広げた大きさ30mm前後の蝶。翅の色は雄で赤褐色、雌では暗褐色で黄色の斑紋がある。似た種類にコキマダラセセリ、ヒメキマダラセセリがいる。
生息環境 丘陵帯上部〜山地帯の日当たりのよい山地の草原に生息。
生態 成虫は7月下旬〜8月中旬に出現する。幼虫の食草はカヤツリグサ科のヒカゲスゲなど。
分布状況 本州に分布するが生息地は局地的である。国外では朝鮮半島、中国北東部、ロシアのアムール地方・バイカル地方などに分布。県内では飛騨地方の高根村、朝日村、小坂町の御嶽山山麓などに確認記録がある。

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減少要因 生息環境となる二次草地の減少。生息地は茅場などとして定期的な草刈りにより維持されてきた二次草地である。しかし、こうした草地は生活様式の変化に伴い利用価値がなくなって改変されたり、放置されて樹林化したりして急激に減少している。
保全対策 本種の生息環境となる二次草地は、そのまま手をつけずに保全するよりもむしろ草刈りなど積極的な環境管理が必要である。
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