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タガメ_20403

タガメ Lethocerusdeyrollei(Vuillefroy) 絶滅危惧II類
(環境省:絶滅危惧II類) カメムシ目コオイムシ科
選定理由 大部分の生息地で生息条件が明らかに悪化しつつあり、個体数が大幅に減少している。また、大部分の個体群がその再生産能力を上回る捕獲圧にさらされている。

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形態の特徴 全長45〜65mm前後になる大型の水生昆虫。体は褐色。前足は腕の部分が太く先には鋭いつめがある。口はセミのような細長い棒状。
生息環境 低地〜丘陵地の水生植物が繁茂した池沼、水田などの水域に生息。
生態 成虫で越冬し、6月頃産卵する。卵は水面から出た植物の茎などに数十個程度まとめて産み付けられ、雄によって保護される。幼虫は8〜9月頃成虫になる。魚やカエル類を捕食して体液を吸う。
分布状況 北海道、本州、四国、九州、沖縄に分布。国外では朝鮮半島、中国、インドなどに分布。県内では美濃地方の低地〜丘陵地に確認記録がある。

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減少要因 農薬の大量使用や生息環境となる水生植物の繁茂している池沼や水田の消失が減少要因。また、個体数の急激な減少による希少性が商品価値を生み、ペット商品としての乱獲も個体数減少の大きな要因。
保全対策 生息環境となる池沼の保全・創出。また、生息地には生活排水などが流入しないよう配慮が望まれる。小規模な生息地では乱獲を防ぐため、確認場所が特定できないような公表のしかたが必要である。
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