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ヒメギフチョウ_20387

ヒメギフチョウ LuehdorfiapuziloiErschoff 絶滅危惧I類
(環境省:準絶滅危惧) チョウ目アゲハチョウ科
選定理由 既知のすべての生息地で生息条件が著しく悪化しており、個体数が危機的水準まで減少している。

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形態の特徴 翅を広げた大きさ50mm前後の蝶。翅の斑紋はギフチョウに似ており一般には区別は難しい。
生息環境 山地帯の落葉広葉樹林などに生息。ギフチョウと同じような環境に生息。
生態 本州では4月中旬〜5月上旬に出現する。成虫はカタクリ、スミレ類などの花で吸蜜する。幼虫の食草はウスバサイシン。
分布状況 北海道、本州の東北地方、中部地方に局地的に分布。分布西限は本県の上宝村とされる。国外では朝鮮半島、シベリア東部に分布。県内では上宝村の平湯で約20年前に確認された記録があるのみである。近年再び発見されたという情報も聞かれるようであるが放蝶の可能性もある。

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減少要因 二次林の管理が行き届かなくなったことによる成虫の吸蜜植物及び幼虫の食草の消失。立地の利用転換による生息環境の消失。
保全対策 人為的管理により、春頃に林床に陽光が差し込むような疎林を形成させる(落葉広葉樹林が望ましい)。また、成虫の吸蜜植物である春に開花する植物や幼虫の食草となるウスバサイシンの育成を行う。
特記事項 県内の生息個体群は本州亜種(ssp.inexpecta)に区分される。
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