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ホンサナエ_20384

ホンサナエ GomphuspostocularisSelys 絶滅危惧I類
  トンボ目サナエトンボ科
選定理由 既知のすべての生息地で生息条件が著しく悪化しており、個体数が危機的水準まで減少している。

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形態の特徴 翅の長さ30mm前後の小型のトンボ。体は太短くずんぐりした印象がある。体の色は黒色で黄色い模様がある。腹長は35mm前後。
生息環境 低地や丘陵地、低山地の河川周辺に生息。
生態 成虫は4〜6月頃に見られ、5月頃に個体数が多く出現するようである。幼虫(ヤゴ)は緩やかな流れの砂泥質の河床に見られ、渕やよどみの水生植物の根元や泥にもぐって生活する。羽化直後の若い個体は羽化水域からやや離れた丘陵地の雑木林へ移って生活する。
分布状況 日本固有種。北海道、本州、四国、九州に分布。県内では美濃地方の岐阜市、藤橋村などに確認記録があるが、1977年の記録を最後に生息が確認されていない。

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減少要因 生息域は低地から丘陵地の河川周辺にあり、幼虫の生息場となる植生帯のあるような緩やかな流れの場所が消失していることが考えられる。また、羽化直後の成虫はヤゴの生活場より離れた落葉広葉樹林で生活するため、生息環境としては河川周辺に落葉広葉樹林があることが絶対条件である。
保全対策  
特記事項  
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