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シリオレギセル_20334

シリオレギセル Tyrannophaedusabilabrata(Smith) 準絶滅危惧
  マイマイ目キセルガイ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。

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形態の特徴 殻の高さ約30mmの陸産巻貝。殻は細長く色は黄褐色。殻の螺旋(らせん)の数は15層程度であるが、成熟した個体では、殻の先端が脱落していることが多い。
生息環境 石灰岩地帯の山地林下に生息する。特に石灰岩地帯特有の植物が生育する場所に多い。
生態 詳しい生態はわかっていないが、落葉や石灰岩礫のすき間などで見られることが多い。冬季は石灰岩の礫の下に集まることが多い。
分布状況 中部以西の本州、四国、九州に分布。県内では養老町、上石津町などで確認記録があり、分布域は美濃地方の西濃地域に限定するものと考えられる。

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減少要因 樹林の伐採などに伴う林床の乾燥化による生息環境の減少が考えられる。
保全対策 樹林の伐採に際しては、残存林分の林床が乾燥化しないよう林縁植生の早期回復を図る。また、可能な限り伐採箇所が極小となるよう配慮が望まれる。
特記事項  
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