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ミズラモグラ_18606

ミズラモグラ Euroscaptormizura(Gunther) 準絶滅危惧
(環境省:準絶滅危惧) モグラ目モグラ科
選定理由 分布域の一部において生息条件が悪化しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 頭胴長80〜106mm、体重25〜35gの小型のモグラ。体毛は灰褐色〜黒色。前足は大きく、外形的には平野部の耕作地に多いコウベモグラに似るが、より小型である。
生息環境 丘陵帯〜高山帯の樹林に生息している。
生態 地表の腐植層下で生活し、ミミズ、昆虫・クモ類などを捕食している。
分布状況 日本固有種。本州に局地的に分布。県内では飛騨地方の白川村、荘川村、美濃地方の付知町、岩村町、萩原町などで確認されている。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 本種は地表の腐植層で生活するため、生息環境は地表に落葉が厚く堆積(たいせき)し、地表性昆虫類などの多い環境に限られる。
保全対策 昆虫類など餌生物となる小動物が豊富な林床の保全・創出に配慮が望まれる。
特記事項 低山帯〜亜高山帯に生息するフジミズラモグラ、亜高山帯〜高山帯に生息するシナノミズラモグラ、広島県に生息するヒワミズラモグラの3亜種に区分する考え方もあるが、本調査ではミズラモグラ(種)として記載した。なお、環境省レッドリストでは、上記3亜種をそれぞれ準絶滅危惧に選定している。
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