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ヒメキシタヒトリ

ヒメキシタヒトリ Parasemiaplantaginismelanomera(Butler) 情報不足
  チョウ目ヒトリガ科
選定理由 生息環境などからすると危険性が高いと判断されるが、現状についての情報が乏しく評価できない。 写真を拡大表示します
形態の特徴 翅を広げた大きさは34〜40mm前後の蛾である。真っ黒の翅に白い紋が鮮やかに浮かぶ。頭部両側に黄色の毛が目立つ。
生息環境 限られた区域の。亜高山の高茎草原、草原などに生息する。飼育すると多種植物を食するため、植物群落の豊かな環境であれば発生量も多いと推定される。
生態 昼行性の蛾でひらひらとゆっくり飛ぶ。成虫は、7月に出現する。幼虫は多食性で多くの科にわたる植物を食するので飼育は簡単である。環境さえ整えば多くの発生が期待できるが、自然分布域は極めて限られており生態には謎が多い。
分布状況 本州の山地帯の限られた区域に分布するが局所的である。県内では、乗鞍岳大丹生池付近、平湯峠、安房峠に記録がある。 分布情報図を拡大表示します
危険要因 開発や遷移の進行に伴う高茎草原や草原の喪失が考えられる。また、地球温暖化の影響による生息の危機も危惧される。
保全対策  
特記事項  
参考文献
  • 西尾規孝(2007)長野・群馬県境,上信高原のヒメキシタヒトリ.やどりが215:2-5
  • 船越進太郎・宮野昭彦・鈴木俊文・山崎美恵(2009)2008年7月中旬・8月下旬の乗鞍岳高山帯における鱗翅目昆虫の個体数調査、生息状況解析について.やどりが219:9-18

文責:船越進太郎

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