ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

ハイイロボクトウ

ハイイロボクトウ Phragmataeciacastaneae(Hubner) 情報不足
  チョウ目ボクトウガ科
選定理由 生息環境などからすると危険性が高いと判断されるが、現状についての情報が乏しく評価できない。 写真を拡大表示します
形態の特徴 翅を広げた長さ32〜37mmの蛾である。翅はワラ色で、枯れたヨシの葉に紛れる。翅も腹部も細長く、特異な翅型を示す。
生息環境 湖沼の畔や河川流域など、ヨシが群生する水辺の低湿地に出現する。出水時には一時的に水没するが、トンボや鳥類など多様な生物の生息する環境を好む。
生態 成虫は6〜7月に出現する。幼虫はヨシ(イネ科)を食草とし、この茎の中に食い込む。
分布状況 北海道、本州、四国、九州に分布する。国外ではシベリア、マレー半島、インド、ヨーロッパ、アフリカに分布する。県内では海津市、安八郡、羽島郡などで確認されている。 分布情報図を拡大表示します
危険要因 道路や工場の建設など、土地開発による湿地環境の悪化、消滅などがあげられる。
保全対策  
特記事項  
参考文献
  • 藤原麒一朗・青木哲郎(1995)海津郡海津町秋江長良川河川敷の蛾と甲虫、啓蟄35:11-14
  • 船越進太郎・尾藤成人(1989)ガ類、木曽川トンボ天国の自然、笠松町:71-87
  • 船越進太郎(1985)岐阜県安八郡輪之内町塩喰揖斐川河川敷の蛾、誘蛾燈102:139-149
  • 安達尚武ほか(1974)西濃地方の蛾(主に伊吹山地)、岐阜県生物教育19:18-37

文責:宮野昭彦

<外部リンク>