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ベーツヒラタカミキリ

ベーツヒラタカミキリ EurypodabatesiGahan 準絶滅危惧
  コウチュウ目カミキリムシ科
選定理由 分布域の一部において個体数が減少しており、種の存続への圧迫が強まっていると判断される。 写真を拡大表示します
形態の特徴 体長20〜40mmのカミキリムシ科甲虫である。上翅は光沢のある茶褐色で、点刻は少ない。本州では似た種類はない。
生息環境 本種は暖地にあるカシ、シイなどの照葉樹林に生息しているが、大径木のある林に多い。
生態 昼間はシイなどの大径の照葉樹の老生木の腐朽部に潜み、夜間活動する。灯火にも飛来する。
分布状況 国内では本州、四国、九州地方、伊豆諸島、南西諸島、国外では朝鮮半島、ベトナムに分布する。県内では岐阜市の金華山から確認記録がある。 分布情報図を拡大表示します
減少要因 原生的照葉樹林の保存された金華山ではやや個体数が確保されているが、他では孤立した神社などの社叢林の中の老木の減少によって、本種の生息地が減少したものと思われる。
保全対策 暖地にある自然度高い照葉樹林を保全する。特に大規模な伐採は避ける。
特記事項  
参考文献
  • 野平照雄(1982)カミキリムシ類
  • 岐阜県の昆虫:445-469
  • 原色日本甲虫図鑑(IV):保育社

文責:豊島健太郎

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