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岐阜県と東海地震(海溝型地震東南海・南海地震含む)

 日本列島の太平洋側では、プレートの潜り込みによる地震が、ほぼ定期的に、繰り返し発生しています。
しかし、東海地震の震源域とされる駿河湾(するがわん)から御前崎(おまえざき)にかけては、1854年の「安政東海地震」以来、大きな地震がなく、この区域では、地震のエネルギーが蓄積され、巨大地震がいつ起きてもおかしくないと言われています。

■東海地震が発生する仕組み
地震発生の仕組み

プレートとプレートの境界付近は、様々な地殻変動の舞台となっています。日本列島の太平洋側では、海側プレート【図の右側】が陸側プレート【図の左側】の下に潜り込んでいます。この際、陸側プレートの先端も海側プレートの動きに合わせて沈み込みますが、ここに歪み【ひずみ】がたまり、限界に達したとき、跳ね上がって地震と津波を発生させます。
これを整理すると次のようになります。

(1)陸側プレートの先端が、海側プレートの潜り込みに引きずり込まれる
(2)陸側プレートの先端に歪みがたまる

(3)歪みが限界に達し、陸側プレートが跳ね上がる【→地震と津波の発生】

 

1東海地震とは

 東海地震とは、駿河湾から静岡県付近を震源として発生が予測されている大規模地震のことを指します。

 プレートとプレートの境界である南海トラフ(海溝)では、歴史上約90〜150年おきに、この地域を震源域とするM8クラスの巨大地震が発生しています。このうち駿河トラフ(下図のEの部分)では、1854年以来巨大地震がなく、これが「いつ起きてもおかしくない」といわれている東海地震の一つの根拠となっています。
東海地震に対しては、静岡県を中心とした東海地域に、大地震直前の微少な地殻変動を察知するための観測態勢が整備されており、東海地震は現在のところ直前予知ができる可能性がある唯一の地震とされています。
なお、下図のA、Bは南海地震、C、Dは東南海地震、相模トラフは関東地震の震源域になります。

気象庁ホームページ「東海地震について」(外部サイト)

■南海トラフを震源とした地震の歴史

震源域


注:震源域の、Aは土佐沖、Bは紀伊水道沖、Cは熊野灘、Dは遠州灘、Eは駿河トラフを指します。

<東海・東南海・南海地震に関するその他のデータ>

地震名 長期評価で予想した地震規模 地震発生確率(2012.1.1現在) 平均活動間隔
10年以内 30年以内 50年以内
南海地震 M8.4前後 同時発生:M8.5前後 20%程度 60%程度 90%程度 114.0年
東南海地震 M8.1前後 20%程度 70%程度

90%程度もしくはそれ以上

111.6年

 

2東海地震をめぐる国の動き

 大規模地震対策特別措置法成立から四半世紀が経過し、観測データの蓄積や新たな学術的知見等が得られ、東海地域の地震環境がより詳細に分かるようになってきました。このようなことから、中央防災会議では、平成13年3月から、「東海地震に関する専門調査会」を設置し、想定される東海地震の震源域及びこれによる地震の揺れ、津波の高さについて検討を行いました。

■新たな想定震源域【13年6月】

 大規模地震対策特別措置法成立から23年がたち、その間地震や地殻変動の観測技術も向上し、東海地域の地震に関する環境がより精密に分かるようになってきました。これを受け、中央防災会議が平成13年3月から「東海地震に関する専門調査会」を立ち上げ、予想される東海地震の姿、防災対策の再検討が行われています。
6月19日には、従来の想定震源域(=地震を起こす地下の断層の範囲)よりも西へずれた新しい震源域が提示され、岐阜県内への影響増大も懸念されます。

■国が発表した東海地震の新しい想定震源域
想定震源域
新たな想定震源域は、西へ最大50km程度拡大しています。

 震度6弱の範囲が大きく西へ拡大しました。岐阜県の震度は、中津川市に震度6弱の地点が見られるほかは、5強以下となっています。
平成14年3月には、中央防災会議の「東海地震対策専門調査会」で、防災対策の観点から「地震防災対策強化地域」案が検討され、これに基づいて関係都県知事の意見聴取が行われました。その後、4月23日に、中央防災会議で「地震防災対策強化地域」に2都県96市町村を新たに追加し、8都県263市町村を指定することが決定され、24日付けで、内閣総理大臣が告示(官報公示)を行っています。

地震防災対策強化地域



岐阜県内では、引き続き、中津川市が指定を受けています。強化地域内では、警戒宣言時の避難指示等応急対策に関する計画である地震防災強化計画や域内の特定の民間事業者(百貨店、病院、鉄道事業者等)の警戒宣言時の行動を定める地震防災応急計画の策定や訓練、施設の整備が行われています。

 県民のみなさんに知らされる東海地震に関連する情報については、平成23年1月25日から、「東海地震観測情報」を「東海地震に関連する調査情報(臨時)」に名称変更するとともに、従来は報道発表のみだった定例の地震防災対策強化地域判定会の調査結果を「東海地震に関連する調査情報(定例)」として発表することになりました。また、各情報の危険度に応じ、赤・黄・青のカラーレベルを情報文に示すことになりました。
さらに、平成23年1月25日から判定会委員打合せ会を区別せずに判定会の名称に統一したことなどから、判定会の開催については、東海地震に関連する調査情報(臨時)でお知らせすることになりました。
すべての情報は、県・市町村の広報やテレビ・ラジオを通じて県民の皆さんに伝えられます。

 気象庁ホームページリーフレット「東海地震に関連する情報が新しくなりました」(外部サイト)

 

東海地震震度分布

図1東海地震震度分布


 

東海地震予知情報

カラーレベル赤

東海地震の発生の恐れがあると認められ、「警戒宣言」に伴って発表されます。

県および市町村で災害対策本部が設置されます。県民のみなさんは、テレビ・ラジオ等の情報に注意し、東海地震の発生に十分警戒して、「警戒宣言」及びお住いの市町村の防災計画に従って行動してください。

東海地震注意情報

カラーレベル黄

観測された現象が東海地震の前兆現象である可能性が高まった場合に発表されます。

この時点からは県・市町村では警戒体制をとります。
県民のみなさんは、テレビ・ラジオ等の情報に注意し、国・県からの呼びかけやお住いの市町村の防災計画に従って行動してください。

東海地震
予知情報

カラーレベル青

<臨時>
観測データに通常とは異なる変化が観測された場合、その変化の原因についての調査状況が発表されます。
県民のみなさんは、テレビ・ラジオ等の最新の情報に注意して、平常どおりお過ごしください。

<定例>
毎月の定例の判定会で評価した調査結果が発表されます。
県民のみなさんは、日頃から東海地震への備えをしておきましょう。

東南海地震震度分布

図2東南海地震震度分布

 

東南海地震+東海地震震度分布

図3東南海地震+東海地震震度分布

 

3東海地震は迫っている?

 「いつ起こってもおかしくない」と言われ続けている東海地震ですが、研究者の間では最近本当に近づいているのではという説もいくつか発表されています。ここでは東海地震に関係する見解・学説・データ等を紹介します。


・東海地方の地殻変動GPS観測データ(国土地理院)(外部サイト)
 カーナビ等でも使われているGPSを用いた観測によると、東海地方西部を中心とした地域(東海地震震源域の東隣)で、通常と異なる地殻変動が観測されています。(2001年7月27日地震予知連絡会強化地域部会)

・地震調査研究推進本部「地震調査委員会」による長期評価結果一覧(平成24年1月1日)(外部サイト)
地震調査委員会は、主要な活断層や海溝型地震(プレートの沈み込みに伴う地震)の活動間隔、次の地震の発生可能性〔場所、規模(マグニチュード)及び発生確率〕等を評価し、随時公表しています。
地震調査委員会では、海溝型地震の地震発生確率を算定しており、東海地震が30年以内に発生する確率を88%(参考値)と算定しています。
 

4岐阜県と東海地震

 岐阜県では、昭和55〜63年度に東海地震被害想定調査を実施し、平成2年に公表しています。
平成13年6月に中央防災会議が想定震源域の見直しを行ったことや被害想定手法や基礎データが当時から大きく変化したことから、平成13年度から14年度にかけて、新たに調査を実施しました。
今回(平成14年度)の調査では、東海地震だけではなく、今世紀前半に発生の可能性が高く、東海地震と同時に起きる可能性も指摘される東南海地震についても調査対象としています。
この結果をもとに、平成15年度に建物被害・人的被害・ライフライン被害等についても調査を行いました。
○岐阜県東海地震等被害想定調査(平成15年7月公表)資料(pdf:1303.2KB)

震度階級 人間 木造建物
・かなりの恐怖感があり、一部の人は、身の安全を図ろうとする。
・眠っている人のほとんどが、目を覚ます。
5弱 ・多くの人が、身の安全を図ろうとする。
・一部の人は行動に支障を感じる。
・耐震性の低い住宅では、壁や柱が破損するものがある。
5強 ・非常な恐怖を感じる。
・多くの人が、行動に支障を感じる。
・耐震性の低い住宅では、壁や柱がかなり破損したり、傾くものがある。
6弱 ・立っていることが困難になる。 ・耐震性の低い住宅では、倒壊するものがある。
・耐震性の高い住宅でも、壁や柱が破損するものがある。
6強 ・立っていることができず、はわないと動くことが出来ない。 ・耐震性の低い住宅では、倒壊するものが多い。
・耐震性の高い住宅でも、壁や柱がかなり破損するものがある。
・揺れにほんろうされ、自分の意思で行動できない。 ・耐震性の高い住宅でも、傾いたり、大きく破壊するものがある。

5地震に備えて・・・

○明日来るかもしれない地震に備えて
 「東海地震」はいつ起こってもおかしくないと言われています。
何よりも大切なことは、みなさんが日ごろから災害への心構えを持つことです。
いつ来るかわからない大地震の危険性を、今一度再認識しましょう。

○「自らの命は自ら守る!(その命は、誰かを幸せにできる)」「みんなの地域はみんなで守る!」
防災の基本対策は、まず「自らの命は自ら守る」ことです。
大地震の発生直後は、消防車や救急車がすぐに駆けつけることはできません。そうしたときにみなさんの命を守るのは、みなさん自身や家族であり、地域の人たちの助け合いです。
今一度、家庭や地域で、避難所・防災倉庫などの災害に対する備えを再点検するとともに、地域の防災訓練に参加するなど、大規模災害に備えましょう。
家庭においては、家具の固定、家庭の防災会議など、身の回りの地震対策を進めましょう。