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平成28年9月

記事ID:0015113 2016年10月25日更新 秘書課 印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示

アメリカでトップセールスを実施(9月3日〜11日)

 清流の国ぎふの「観光・食・モノ」の売り込み、スミソニアン航空宇宙博物館との連携、ゲティスバーグ古戦場との姉妹提携、「杉原リスト」世界記憶遺産登録に向けた協力要請等のため、アメリカ合衆国へ出張しました。
 その概要は以下のとおりです。

1「観光・食・モノ」の売り込み〜飛騨・美濃じまん海外戦略プロジェクト

アメリカその1 アメリカその2

 本県の外国人宿泊者数は、5年前の13万人から昨年の93万人へと大きく増加しており、中でも、タイ、シンガポールなど県がこれまでターゲット国としてきた東南アジアや、イギリス、フランス、スペインなど1人当たり観光消費額が高い欧州からの観光客が多いという特徴があります。そんな中、アメリカからの観光客は全国17位とまだまだ少なく、今後伸びる余地が大きくあります。
 また、アメリカ市場は、昨年JA飛騨ミートが北米向け輸出食肉施設認定を取得した飛騨牛や、TPP発効時には関税が即時撤廃される酒や陶磁器にとっても、輸出拡大の大きな可能性があります。
 こうしたことから、ワシントンDCの大使公邸、ニューヨークの総領事公邸及びジャパン・ソサエティーにおいて、アメリカ政財界、旅行業・メディア関係者等をお招きしてPRレセプションを開催したほか、9月末まで開催されるニューヨーク市内7店舗での飛騨牛メニューフェア、県内12酒蔵27銘柄の地酒の商談会、和紙・陶磁器などのクラフト・フェアなど、本県の「観光・食・モノ」を大いにアピールしました。
 特に、アメリカ初上陸となった飛騨牛や鮎には、その品質の高さへの賞賛の声が相次ぎ、辛口の地酒は米国人の舌に合うとの評価がなされたほか、地歌舞伎が岐阜県観光への関心を集めるなど、今後の販路拡大、観光誘客への自信と期待が高まりました。

2スミソニアン航空宇宙博物館と県・各務原市との連携協定締結

スミソニアン協定 スミソニアン視察

 スミソニアン航空宇宙博物館は、年間800万人以上が訪れる航空宇宙に関する世界最大級の博物館です。
 現在リニューアル中のかかみがはら航空宇宙科学博物館を世界レベルの博物館とするため、スミソニアンから展示物の借入、運営ノウハウの習得、学芸員の交流・研修などを行うこととし、今回、スミソニアン協会、県、各務原市の3者で連携協定を締結しました。
なお、スミソニアン協会がアジアの博物館と連携するのは初めてとのことでありました。
 早速、この協定に基づき、スミソニアン所有の三菱重工業製エンジン「ハ42ー21ル」の無償貸与を受けることが決まりました。
 引き続き、宇宙分野でも展示物をお借りするよう、調整を進めていきます。

3ゲティスバーグ区と関ヶ原町の姉妹都市協定、ゲティスバーグ国立軍事公園と関ヶ原古戦場の姉妹古戦場協定の締結

ゲティスバーグ1 ゲティスバーグ視察

 アメリカ南北戦争の事実上の決戦地であるゲティスバーグとは、今年3月、関ケ原町で開催した「古戦場サミット」において、ナポレオン最後の戦いの舞台であるワーテルローを含んだ3者で共同宣言を行ったところですが、今回、交流をさらに強固なものとするため、区と町、国立軍事公園と古戦場の2階建ての協定を締結しました。
 併せて行われた関ケ原展示会、武将の甲冑試着体験は、現地の皆さんに大好評でした。
 ゲティスバーグへの来場者は毎年100万人以上、うち教育旅行は10万人以上、繁忙期には1日100台以上の観光バスが連なるほどの集客力を誇ります。
 そのポテンシャルに比して来場者が低迷している関ケ原にとって、ゲティスバーグとの交流で得られるものは多いはずです。
 古戦場の保全・管理、ビジターセンターの設置・運営、展示プログラムの作成、文化・教育プログラムの策定、観光ルートの造成など、多様な視点で、関ケ原古戦場の魅力向上を図っていきたいと思います。

4「杉原リスト」世界記憶遺産登録に向けた協力要請

杉原1 杉原視察

 杉原千畝の「命のビザ」によって生き延びることができた方々「杉原サバイバー」や、アメリカ最大のユダヤ人団体「ブナイ・ブリス」の副理事長と面談し、「杉原リスト」のユネスコ世界記憶遺産登録に向けた協力を要請しました。
 お会いした方々からは、困難な環境下で無私・無償の行動をとった杉原千畝への感謝とともに、その人道主義・博愛精神は世代を超えて語り継ぐべきとの強い思いをうかがいました。
 また、米国ホロコースト記念博物館では、杉原千畝の紹介展示を目にし、改めて偉大な功績を確認しました。

 以上、各分野で一定の足がかりはできましたが、これを一過性のものとすることなく、今回の結果を冷静に分析・評価するとともに、そのフォローをしっかりと行っていきたいと思います。

スポーツを通じた清流の国ぎふづくりを推進

 リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの興奮が冷めない中、県政においても、スポーツに関わる出来事が多くありました。
スポーツには、選手だけでなく周囲や地域全体をも元気にする力があります。
 ぎふ清流国体・ぎふ清流大会から引き継がれた競技力、わがまちスポーツの振興、スポーツを活用した地域活性化といったレガシーを、2020年東京オリンピック・パラリンピックへとつなげていきたいと思います。

1金藤理恵選手が凱旋(9月12日・13日)

金藤選手 お祝い

 リオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得した金藤理絵選手に岐阜県民栄誉大賞をお贈りするとともに、その快挙をお祝いしました。
 金藤選手の「ロンドンオリンピックに出場できず失意の中、ぎふ清流国体があったからこそ練習を継続できた」「金メダルは岐阜のおかげ」との発言と謙虚な人柄が、大変印象に残りました。
 また、多くの小中学生スイマーが金藤選手を取り囲む姿から、トップアスリートが子どもたちに与える夢や希望の大きさを感じさせられました。

2アジアジュニア陸上、岐阜で開催決定(9月20日)

 16歳から19歳までのジュニア世代のアジア最高峰の陸上競技会「第18回アジアジュニア陸上競技選手権大会」が2018年6月、岐阜メモリアルセンター長良川競技場で開催されることとなりました。
 アジア45カ国から約1,000人の選手、監督の参加が予定されており、2020年の東京オリンピックに向け、伸び盛りの若手選手を間近に見ることができる絶好の機会となります。
 加えて、経済効果や本県の魅力の発信など、得られるものの大きい大会となるよう、着実に準備を進めていきたいと思います。

3米国とのホストタウン交流を推進(9月21日)

ホストタウン

 米国オリンピック委員会のランディ・ウィルバー委員、陸上中長距離コーチのジャック・フルツ氏と面談しました。
 県では、2020年の東京オリンピックに向けて、高山市、下呂市とともに、アメリカ・フランス・イギリスとスポーツ、文化・教育、観光・産業など多方面で交流を進める「ホストタウン構想」を推進しています。
 今回、両氏には飛騨御嶽高原高地トレーニングエリアを視察いただくとともに、同エリアでスポーツセミナーや中学生向け陸上教室を実施いただきましたが、今後もこうした交流を進めていきます。

4高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン、ゴールドラベルに(9月30日)

 岐阜の春の風物詩、高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソンが国際陸上競技連盟の最高ランクの格付け「ゴールドラベル」を取得しました。つまり、世界最高峰のマラソンの一つになったということです。
 国内では4大会しか取得していない「ゴールドラベル」をわずか6回の開催で取得、しかもハーフマラソンでは初めての取得ということで、大変な快挙です。
 これも、選手・関係者の皆さま、沿道で声援やおもてなしをいただいている多くの県民の皆さまのおかげであり、感謝申し上げます。
来年は、開催日をこれまでの5月第3日曜日から4月第4日曜日へと変更します。4月23日の開催となり、より穏やかな気象条件の下、アスリート・ランナーにあっては、好記録の出やすい大会になることが期待されます。清流の国ぎふの魅力を世界に発信する大会として、ますます盛り上げていきたいと思います。

清流文化プラザ開館1周年(9月19日)

文化プラザ

 ぎふ清流文化プラザが、子ども・若者による文化創造の拠点、障がい者の文化芸術活動の拠点として開館し、1周年を迎えました。
開館以来、約20万人の方々にお越しいただき、清流の国ぎふの文化・芸術の「川湊」として、順調な滑り出しではないかと考えています。
 開館時には、ここに集う皆さんの道しるべとなるよう、「清流ゆめ湊灯台」を2階庭園に設置しました。今回、1周年を機に、これと対をなす形で、県民総参加の象徴である「清流こよみぶね」を正面玄関前に設置しました。
 今後、より多くの文化・芸術企画を開催するとともに、来年秋には、2階庭園と岐阜メモリアルセンターサンサンデッキを結ぶ連絡橋を整備するなど、皆さまに足を運んでいただく取り組みを進めていきます。
 ますます多くの方が集い、豊かな交流が生まれる「川湊」となるよう、是非とも清流文化プラザにお越しください。

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