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今日は、県美術館で開催する「ミラノ・サローネCASAGIFU展」のオープニングセレモニーに出席しました。
これは、今年4月、イタリア・ミラノで開催された世界最大級の家具・インテリア見本市「ミラノ・サローネ」に本県が全国の自治体として初めて出店したギャラリー「CASAGIFU(岐阜の家)」を再現したもので、スイスの世界的デザイン事務所「アトリエ・オイ」と県内の伝統的モノづくり企業がコラボレーションして創り上げた椅子、照明など4つの商品が展示されています。
ミラノの「CASAGIFU」には6日間で4,000人以上の来訪者があり、これらの商品は、続々と欧州での商談が進んでいます。
和紙、木工、陶磁器、刃物など、伝統ある匠の技で創り上げられた本県の県産品は優れた品質と価値を有していますが、人口減少で国内市場が縮小する中、海外へ販路を拡大するためには、デザイン性や洗練さなど付加価値を高め、他との差別化を図ることが必要です。
県では、この「アトリエ・オイ」との連携に加え、イギリスの著名デザイナー、セバスチャン・コンラン氏とも連携プロジェクトを進めており、コンラン氏と県内10社による新商品は、来年1月、フランス・パリで開催の見本市「メゾン・エ・オブジェ」でお披露目予定です。
豊かな緑と清流に育まれた県産品は本県の強みと魅力の一つであり、大いに国内外にアピールしていきたいと思います。
県ゆかりの19選手が躍動した17日間のリオデジャネイロ・オリンピックが閉幕しました。
中でも、競泳女子200メートル平泳ぎの金藤理絵選手。8年ぶりとなる念願の舞台で、力強く、圧倒的な泳ぎで金メダルを獲得した姿は、私たちに大きな感動と勇気を与えてくれました。
金藤選手は、4年前のぎふ清流国体を契機に活動拠点を岐阜に移した選手で、県が競技力向上を支援する一方、金藤選手にも地域の子供達への水泳教室などに積極的に参加いただいています。いわば「スポーツ立県・ぎふ」の象徴的な選手であり、今回の金メダルを県民挙げてお祝いしたいと思います。
また、今回のオリンピックでは、飛騨御嶽高原高地トレーニングエリアを利用した選手の活躍も目立ちました。
オリンピック直前の7月下旬に8日間、同エリアで合宿を行ったレスリングフリースタイル男子57キロ級の樋口黎選手は銀メダル、昨年の世界陸上北京大会前に活用したイギリスのモハメド・ファラー選手は男子5千メートル、1万メートルで金メダル、アメリカのマシュー・セントロヴィッツ選手は男子1,500メートルで金メダルを獲得しました。
すでにイギリス、フランスとは同エリア活用の覚書・合意書を締結していますが、今後、アメリカ、オーストラリアなどとも話を詰めていく予定です。
4年後の東京オリンピック・パラリンピックに向け、こうしたスポーツを通じた清流の国ぎふづくりを加速させていきたいと思います。
観測史上初めて一連の地震の中で震度7を2度記録し、多くの人的被害、住宅被害が発生した平成28年熊本地震では、庁舎の耐震化対策、避難者の車中泊への対応、福祉避難所の運営、支援物資の搬送方法など、多くの課題が明らかとなりました。
県では、発災直後から延べ約400名の職員等を現地に派遣し、応急・復旧対策を支援する一方、「明日は我が身」との認識で、県の防災対策の検証と見直しを進めてきました。
今日、その内容を38テーマ、116項目の取組方針に取りまとめ、公表しました。
今後、これに基づき、被害想定の見直し、木造住宅耐震相談士の追加養成、福祉避難所への障がい者向け放送設備の設置、車中泊避難者用駐車場所の確保、物資集積拠点の追加指定などの取り組みを進めていきます。
防災対策に終わりはありません。
引き続き、県民の皆さまの命と生活を守れるよう、防災対策の強化と充実を図っていきたいと思います。