本文
今年は、明治9年に飛騨と美濃が合併して現在の岐阜県ができてから140年の節目の年です。今日は、飛騨代表として左官職人挾土秀平さん、美濃代表として日比野克彦県美術館長に出演いただいてのスペシャルトークなど、140年の歩みを見つめ直し、今後の岐阜県づくりを考える記念行事を開催しました。
豊かな森と清らかな水に恵まれた岐阜県は、先人の叡智と努力によって伝統・文化・産業を育んできました。最近、世界遺産ラッシュで岐阜の魅力が高く評価されているのも、先人の営みによるものと、改めて感謝の意を強くしています。
「清流の国ぎふ」は、飛山濃水、特色に富んだ広い県土を有する本県が一体となるアイデンティティであるとともに、国内外にその魅力を発信するためのブランドイメージでもあります。
この節目に、「清流の国ぎふ憲章」に込められた、清流の恵みと先人への感謝を「知」り、地域資源を磨いて新たな価値を「創」造し、それを国内外、次世代へ「伝」えるという、「知・創・伝」の思いを新たに、「清流の国ぎふ」づくりに一層邁進していきたいと思います。
今日は、「清流長良川の鮎」の世界農業遺産認定を機に、海の日(7月の第3月曜日)と山の日(8月11日)を清流長良川がつなぐとの思いで7月の第4日曜日に制定した「GIAHS鮎の日」です。
各務原市の河川環境楽園をはじめ、長良川沿岸の岐阜、関、美濃、郡上の各市で、鮎のつかみ取りや鵜飼い体験など、清流に親しむ催しが多数実施されました。
また、河川環境楽園内に、アジア・アフリカなど開発途上地域への技術支援を行う「内水面漁業研修センター」を開所し、早速、北アフリカ諸国から10名の研修生を受け入れました。
このように、世界農業遺産は、現状をただ守るのではなく、持続的に発展させていくことを求められる遺産です。