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今日は、昨年12月、「清流長良川の鮎」をはじめ、和歌山県の「みなべ・田辺の梅システム」、宮崎県の「高千穂郷・椎葉山地域」が世界農業遺産に認定されたことを記念したシンポジウムが農林水産省で開催されました。
武内和彦国連大学上級副学長、仁坂和歌山県知事、河野宮崎県知事らとともに参加したパネルディスカッションでは、世界農業遺産ブランドを活用した産業振興や観光誘客の可能性、認定地域間の連携や開発途上国への支援について意見交換を行いました。
認定は、ゴールではなくスタートです。
今後、「清流長良川の鮎」を発展させ、次世代につないでいくため、
多岐にわたる取組みを進めていきたいと思います。
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開館20周年を契機に、県図書館の名誉館長に女優の紺野美沙子さんをお迎えすることし、今日はその就任式が行われました。
紺野さんは、「朗読座」を主宰し、日本語の美しさや言葉の持つ力を伝える活動に取り組まれるとともに、国連開発計画親善大使として、国際協力の分野でも活躍しておられます。
現在、県図書館では、「郷土を知り学ぶ機会を創出する」「各世代の県民の課題解決を支援する」「世界に開かれた交流を進める」ことを3つの柱に、発信型図書館となることを目指しています。
紺野名誉館長には、今後、その象徴として、朗読会や講演会への出演、記念行事への出席など通じ、言葉の持つ力や、世界との交流について、大いに発信いただくことを期待しています。
鳥インフルエンザ、口蹄疫をはじめとする家畜伝染病の予防など、家畜衛生全般を担う県の施設に、家畜保健衛生所があります。
今般、岐阜、西濃エリアを担当する中央家畜保健衛生所を岐阜大学の敷地内に移設することとなり、今日はその起工式に出席しました。
国立大学の敷地内に県の施設である家畜衛生保健所を整備するのは、全国で初めてのことです。
県と岐阜大学が連携して共同研究や獣医師の育成を行うことで、保健衛生対策の高度化や将来の獣医師の確保といった家畜防疫体制の強化が期待できます。
このほか、岐阜大学敷地内には、付加価値の高い食品の研究開発などを行う「食品科学研究所(仮称)」を整備する計画も進んでいます。
これも、県の試験研究機関を国立大学の敷地内に設置する初めてのケースとなります。
本格化する人口減少社会において、大学の持つ専門人材や研究成果は貴重な地域資源であり、今後も、一層連携を強化していきたいと思います。